オープンソースとは?
プログラミングの学習を進めていたりする中で、オープンソースという言葉を耳にしたことはありませんか?
「オープンソースのソフトウェアを使ってみなよ」
こう声をかけられて、なんのこっちゃ分からないという方、是非記事を読んでみてください。
【オープンソースソフトウェアってなに?】
オープンソースソフトウェア(Open Source Software)は、頭文字を取ってOSSと略されますが、一言で説明すると「ソースコードが無償で一般公開されているソフトウェア」です。
「無償で」というところがポイントです。
ソースコードとは、コンピュータをどのように動作させるか、を記述したテキストファイルのことです。コンピュータへの指示書みたいなものですね。
これが無償公開されているということは、ソフトウェアの開発者だけではなく、だれでも指示書を書き換えることが可能ということです。
また、オープンソースソフトウェアと対比するように用いられる言葉が「クローズドソースソフトウェア(closed source software)」です。こちらはソースコードへのアクセスが許可されていないため、実用的な目的でソフトウェアに変更を加えることが技術的に不可能になります。
【オープンソースソフトウェアが用いられるメリット】
しかしなぜ無償提供など行うのでしょうか?
たしかに、ソフトウェア利用者側には大きなメリットがありそうです。なんといってもライセンス費用がかからないわけですから、コスト削減という点で重宝されるでしょう。
しかしソフトウェア開発側としてはどうでしょうか。メリットなんてないように思えますよね。
その答えは、ズバリ「開発の加速という恩恵が得られる」ということです。
すなわち、ソフトウェアを多くの人に利用してもらうことで有益なフィードバックを迅速に得ることができるのです。これにより少ないリソースから高品質で多面的なソフトウェアを開発することができるのです。不正なプログラムや脆弱性が発見されても、修正が速いのが特徴です。
また、このように多方面からの修正を繰り返され、洗練されたソフトウェアは広く知れ渡るようになり、ソースコードをオープンソース化した企業や個人は先駆者として高い評価を得ることができるのです。これもまたソフトウェア開発者側のメリットと言えます。
【オープンソースソフトウェアの例】
オープンソースソフトウェアの例として、オフィスソフトを取り上げてみます。オフィスソフトといえば、表計算ツールやプレゼンテーションツールなど。なじみの深い方が多いんでしょうか。
代表的なオフィスソフトといえばOffice365ですよね。Word や Excel などを日常的に使用している方も多いかと思われます。Office365はオープンソースソフトウェアではなく、ライセンス費用がかかります。企業や学校などの団体で加入している場合がほとんどではないでしょうか。
しかし当然、卒業や退社などを理由にその団体から抜ければOffice365のライセンスを失い、個人で契約をしない限り使用することができなくなってしまいます。
そこでOffice365などのソフトウェアに代替されるような「Libre Office」や「Open Office」といったオープンソースソフトウェアが存在することをご存じですか?これを用いることでほとんど同一の機能を無料で利用することができるんです。
これらも世界中の有志のプログラマによりソースコードが更新され続け、このように充実した機能を備えているわけです。
【まとめ】
オープンソースソフトウェアとは、「ソースコードが無償で一般公開されているソフトウェア」のこと。ソフトウェア開発者側にも、開発の加速というメリットがあり、不正なプログラムや脆弱性が発見されても修正が速い。さらに洗練されたソフトウェアは広く知れ渡るようになり、ソースコードをオープンソース化した企業や個人は先駆者として高い評価を得ることができる。