メールで一度に送信できるデータの量って?
仕事やプライベートでメールを使用する際、たくさんのファイルを一度に送信することありませんか?
OutlookやGmailなどのメールサービスは一度に送信できるデータ量が決められていますが、いったいどれくらい一度に送ることができるのでしょうか。
また上限を超えないための対策方法について考えていきましょう。
【一度に送信できるデータ容量】
一度に送信することができるファイルサイズは一般的に20MBです。ただし会社で用いられる場合は2~4MBまでと制限していることが多いようです。
上限が設定されている理由の一つとして、受信側(相手側)メールサーバーに大きな負担を与えてしまう可能性があるからです。そうしてメールサーバーがダウンすると、大容量のファイルを送信しようとした人だけでなく、そのメールサーバーの利用者全員が、メールの送受信不可となってしまいます。
また、外出先の相手に大容量のデータをに送信してしまうと、モバイル通信を使用して受信している相手は一度に月間のデータ通信量を超えてしまう可能性があります。他人からのメールによって通信速度制限がかかるなんて非常に迷惑ですよね。
【データ容量の大きなファイルについて】
ところで、どのようなファイルが重いデータといえるでしょうか?いくつかのデータ形式を例に考えてみましょう。
1.画像データ
画像を拡大してみると正方形のセルの集合であることが分かりますよね。このセルが多い(画素数が大きい)ほどデータ容量は大きくなります。さらにこの一つ一つのセルで表現可能な色の段階が多ければ多いほどデータ容量が大きくなります。
画像の容量の目安として、スマートフォンで撮影した写真は2~3MB程度です。
2.動画データ
動画は画像の集合体であることは想像つくでしょうか。
最高画質の映画120分程度で1.8GB(=1800MB)前後もの容量を消費します。メールで映画を送ろうなんて、無理な話だということがお分かりいただけるかと思います。
3.テキストデータ
文字列や文書のデータのことを、テキストデータといいます。よく利用されるものでいうとメモ帳が代表的でしょうか。
テキストデータの場合、容量はほとんど文字数だけで決まります。 1文字あたりのデータ容量は大体1~2Bです。100万文字書いてやっと1~2MBですので、テキストデータはそこまでデータ容量を圧迫しないということが分かります。
【メールのデータ上限を超えないためには?】
対策1:ファイルを圧縮する
ファイル圧縮とは、データ量を節約するために生まれた技術です。
例えるなら、「AAAAAABBBBBBBBB」と書かれた文字列があるとします。「6A9B」と書き換えたら、同じ情報量を、より少ない文字数で表すことができたといえますよね。
ここで注意しなければならないのが、圧縮したファイルをもとのデータに復元(解凍)できる場合と、そうでない場合があります。
データを圧縮した後に、圧縮前のデータに戻すことができる圧縮を「可逆圧縮」、圧縮前のデータに戻すことができない圧縮を、「非可逆圧縮」と呼びます。
対策2:クラウドサービスに保存して共有する
クラウドサービスとは従来は利用者が手元のコンピュータで利用していたデータやソフトウェアを、ネットワーク経由で利用者に提供するものです。
Microsoftが提供するOneDriveやGoogleが提供するGoogle Cloudなどのクラウドサービスに保存することで、ほとんどデータ量の制限なくファイルを共有することが可能です。
【まとめ】
Outlook や Gmail などのファイル サイズの上限は 20 MB で、 ビジネスメールの場合、既定のファイル サイズの組み合わせは 2~4MBまでと制約されている場合が多い 。
上限を超えないための対策として、ファイルの圧縮やクラウドサービスの利用が有効。